「派遣の契約期間が残っているけど、もう今の職場(派遣先)に行きたくない……」
お気持ち、よくわかります。わたし、派遣歴がまあまあ長いので。
しかし、感情にまかせていきなり飛ぶ(無断欠勤でバックレる)ようなことはおすすめしません。
「無責任なことしちゃった……」と、あとから自己嫌悪に陥ってしまうかもしれないからです。
自分の心身を守りつつ、契約途中で派遣先を辞めたいときにどう動けばいいのか。
わたし自身の実体験を踏まえて紹介します。
この記事でわかること
- 派遣の契約途中で辞めたいときに、まず相談する「正しい相談先」
- 普段からの「愚痴共有」が、契約終了の相談で役立った理由
- 有給消化や欠勤を含めて、実際の出勤日数を減らすために考えたこと
- 半年契約を短縮して退職した、わたしのリアルな体験談
派遣の契約途中で辞めたいときはどうする?まず派遣会社に相談
派遣社員として働いていて「もう辞めたい」と思ったとき、まず相談したいのは派遣先の上司ではなく、雇用主である派遣会社の担当営業です。
派遣社員を雇用しているのは「派遣元(派遣会社)」であり、「派遣先」は仕事上の指揮命令を行う立場だからです。

派遣先を「職場」、派遣元を「派遣会社」と表記します。派遣先・派遣元、字面が似ててパッと見てスッとわからんので……
職場に直接「辞めます」と言う前に、まず派遣会社の担当営業に相談する
職場に限界を感じると、つい職場の上司や指揮命令者に「もう辞めます」と言いたくなってしまうもの。
しかし、契約終了や退職についての相談は、まず派遣会社の担当営業に話を通すのがおすすめです。
なぜなら、我々派遣社員と雇用契約を結んでいるのは派遣会社だからです。
契約期間の変更や退職について相談するときも、まず派遣会社に相談し、派遣先との調整をしてもらうのが基本です。
職場で先に話をしてしまうより、派遣会社の担当営業を窓口にしたほうが、契約や今後の働き方について話を整理しやすくなります。

職場に直接話をするってことは「直接対決」だよ…疲れる…。派遣さんはそんなことしなくてもいいのよ……担当さんにおまかせできるよ
「もう無理、辞めたい」と思ったら、まずは担当営業に連絡する。
これを覚えておきましょう。
契約途中で辞めたい理由を担当営業に伝える
担当営業に連絡したら、なぜ契約途中で辞めたいのか、その理由をできるだけ具体的に伝えましょう。
- 人間関係がつらい
- 契約と業務内容が違う
- 理不尽な対応をされている
など、あなたが限界を感じている事情を、できるだけ具体的に話します。
理由やこれまでの経緯がわかっていれば、担当営業も職場との調整に入るときに状況を把握しやすくなります。
わたしの場合は、以前から職場で起きている問題を、担当営業にその都度報告していました。

基本的には、担当営業が更新確認に来たとき、愚痴ついでに報告。あまりにも理不尽な目に遭ったときは、当日に担当営業に電話したよ。
今回、決定的に「今度こそ無理、辞める」となった出来事についても、まず担当営業に電話で報告。
それまでの経緯があったので、「いきなりどうしたんですか?」という話にはなりませんでした。
契約満了前でも、契約終了日の変更を相談できる場合がある
「派遣なら契約途中でも自由に辞められる」という意味ではありませんので、ここは注意が必要です。
有期労働契約は契約期間を定めて結ぶものなので、期間途中の退職には一定のルールがあります。
厚生労働省も、有期労働契約について契約期間途中の扱いにはルールがあることを案内しています。
一方で、労働契約の内容を変更できる場合もあります。
つまり、「契約途中で辞めたい=必ず一方的に退職できる」という話ではなく、「契約終了日を前倒しできないか、まず派遣会社に相談して調整する」という考え方です。
「契約期間が残っているから、絶対に満了まで働かなきゃいけない」と思い詰める必要はありません。
事情によっては、派遣会社が派遣先と調整し、契約終了日を前倒しできる場合もあるからです。
もちろん、派遣会社としては契約満了まで働いてほしいはずですが…。
限界を迎えて突然いなくなってしまう(飛ぶ、バックレる)より、事前に相談して、双方で終了日を調整できるほうが、派遣会社としてもいいでしょう。

体感として、派遣は飛ぶ人、珍しくないんだよね。それはやめておこうねって話
いざ「本当に無理、辞めたい」となったときに、職場との間に入って調整してくれるのが、派遣会社の担当営業です。
参照:労働契約(契約の締結、労働条件の変更、解雇等)|厚生労働省
派遣の契約途中で辞めるとき、担当営業との情報共有が大切な理由
今回、わたしが比較的スムーズに契約を短縮できたのは、普段から担当営業にいろいろ報告していたからです。
逐一報告……という形で、愚痴を聞いてもらっていました。
担当営業は仕事なので、記録しながら聞いてくれます。
普段から派遣先の問題や理不尽なことを担当営業に報告しておく
職場で何も問題なく働けているなら、担当営業に何かを報告する必要はありません。
更新確認のときは、「更新しまーす」だけで終了。
しかし、
- なんで派遣であるわたしがこれをやるの?社員の仕事では?
- こんなこと言われたんだけど
- 契約にない業務を頼まれるんだけど
というような、納得いかないことが出てきたら、担当営業に伝えておきましょう。
我慢できるレベルなら、更新確認のときにまとめて報告。
耐え難いレベルなら、電話でもメールでもいいので、担当営業にこちらから連絡して報告。
後から「そんなことがあったなんて知りませんでした」とならないように、自分の状況を担当営業に共有しておくことが大切なのです。
実際、わたしが今まで感じた「嫌なこと・理不尽なこと・意味が分からないこと」を担当営業が把握していたので、ひとつの出来事で突然「もう辞めます」と言い出したわけではないことを、スムーズに理解してもらえました。
「愚痴を聞いてもらっていた」くらいでも、いざというとき役に立つ
担当営業に対して、何かあるたびに正式なクレームとして報告しなくてもいいのです。
わたしは普段の「我慢できるレベルの嫌なこと」程度は、更新確認のタイミングで愚痴っていました。
「またこんなことがあってさー。おかしくない?この職場、会社としてどうかと思う。はあ、辞めたい」
みたいなやつです。
……今思うと、担当ちゃん、本当にお疲れさまでした。
しかし、その「愚痴」の積み重ねによって、派遣先でどんなことが起きているのか、こちらがどれだけ困っているのかを、担当営業が把握できます。
担当営業は「へぇ~、それは大変ですね~」と聞き流すのではなく、きちんとノートパソコンをカタカタして、記録しながら聞いてくれていました。
一見ただの愚痴のようでも、普段から職場の状況を共有しておくと、いざ「もう無理です、辞めます」と伝えたときに、
「あそこはいろいろありましたもんね……ついに我慢の限界が来ましたか」
と、担当営業がこちらの状況を理解しやすくなります。
「もう無理」「辞めたい」と思ったら、曖昧にせず意思を伝える
担当営業も仕事ですから、できれば契約満了まで働いてほしいと考えるでしょう。
そのため、「ちょっとつらくて……」といった曖昧な表現だと、「もう少し頑張ってみませんか?」と返されることもあります。
「どうしようかな。もう本当に嫌なんだけど、生活費がなあ」とモゴモゴしていたら、担当営業から「生活ありますもんね!もう少し様子を見て考えてみては?」と提案されたこともあります。
本当に限界だと感じたら、
「もうこれ以上は継続できません。契約を短縮して辞めたいです」
と、意思をはっきり伝えることが重要です。
契約終了日まで出勤できないときは?有給・欠勤について考える
「契約は短縮できたけれど、終了日まで毎日出勤するのはもう無理……」という精神状態に陥るケースもあります。
わたしがそうでした。
ここは、契約終了日と最終出勤日を分けて考えると、少し楽になります。
契約終了日と実際の最終出勤日は別に考える
「書類上の契約終了日」と「実際に自分が最後に出勤する日」は、必ずしも同じではありません。
契約終了日までの期間に有給休暇を取得したり、どうしても出勤できない日について欠勤の扱いを確認したりすることで、実際の出勤日数を減らせる場合があります。
なお、年次有給休暇については、派遣社員の場合も雇用主である派遣会社から付与されます。
実際の取得日については、派遣会社への申請に加えて、派遣先との勤務調整が必要になる場合もあるので、担当営業に確認しましょう。
ここでも「極力出勤せずに契約を終えたい」と、自分がどれだけ限界なのかを説明して、担当営業に相談してみてください。
有給休暇を使って出勤日を減らす
有給休暇があるなら、ここで使っていいか担当営業に相談しましょう。
契約終了日を1カ月後に設定したとしても、有給を使ってまとまった日数を休めれば、実際に出勤する日数は一気に減ります。
次の派遣先を探す時間や、疲れた心を休ませる時間を確保するためにも、有給をどのように使えるかは、早めに担当営業へ相談しておくといいでしょう。
もう行きたくないけれど、生活費は必要。次の派遣先も探さなければならない。
だったら、契約を短縮して、そこから有給を使って実際の出勤日を減らす。
これなら、無断で飛ぶよりはずっと現実的です。
「辞める日」だけを考えるのではなく、そこまでどうやって乗り切るかまで含めて考えましょう。
どうしても無理なら、担当営業に欠勤も含めて相談する
「有給を使ってもまだ日数が残っているけれど、どうしても1日も行きたくない」
というレベルで心が折れている場合は、欠勤についても担当営業に相談しましょう。
欠勤になる場合は、無断で休むのではなく、まず担当営業に連絡して、職場への連絡方法や勤怠上の扱いを確認しておくことが大切です。
「精神的に限界で出勤が難しい」という状況なら、そのことも担当営業に素直に伝えて、契約終了までの着地点を相談しましょう。

休みや最終出勤の調整は、派遣会社に聞くと「職場がいいって言えばいいよ」と言う。職場と自分で相談したくないときは、営業担当にお願いしよう……。
派遣の契約期間途中で「もう行きたくない」となったわたしの場合
ここからは、わたし自身が実際に体験した「契約途中の撤退劇」についてお話しします。
いろいろな職場があるので……ご参考になれば幸いです。
辞めたいと思いながらも、生活費や通勤の楽さを理由に我慢していた
わたしが勤務していたのは、何かと問題の多い職場でした。
基本的に3カ月ごとに契約更新していましたが、働いて1年を過ぎたあたりから「次の更新どうしようかな……」と、本気で毎回悩んでいました。
それでも辞めなかったのは、現実的な条件が揃っていたからです。
- 生活費がかかっている
- 家から近くて通勤がとにかく楽
- 事務だがシフト制で効率よく稼げる(祝日の数で給料が減らない)
- 残業が絶対にないので生活リズムが整う
「嫌なところもあるけど、条件が良いから」と自分に言い聞かせ、我慢しながら働き続けていました。
半年契約にした直後、「ここでの就業はもう無理」となった
そして、更新のタイミング。
「なんだかんだ言っても結局辞めないしな。満了まで居そうだもんな~」と、軽い気持ちで「半年契約」に切り替えた数日後。
わたしの心がパキッと折れる出来事が起き、「あ、ここでの就業はこれ以上無理だ」と悟りました。
翌日から1秒たりとも出勤したくないレベルでメンタルが疲弊し、「なぜ半年契約にしてしまったんだ……!!!」と強烈に後悔しても、時すでに遅し。
残りの契約期間を耐えるなんて、どう考えても不可能でした。
今思うと、3カ月更新だったとしても、無理。
1カ月後の契約終了ならギリギリ耐えられる
わたしの心がへし折られたのは、25日でした。
「今月いっぱいで速攻辞めます」というのは、さすがに飛ばない限り、現実的ではないタイミング。
なにより生活がかかっているため、次の仕事を探す期間が絶対に必要。
そこで、「1カ月前に申し出れば、社会人としてギリギリセーフかな?」と考え、翌月末(約1カ月後)での契約終了を目指すことにしました。

半年契約のうち1カ月で辞めることになって、担当ちゃんには本当に申し訳ないと思ったけど……マジで限界だったので。それこそ、飛びかねないレベルで。
派遣会社に相談し、実際に希望していた日程で契約終了になった
すぐに派遣会社の担当営業に連絡し、出来事の報告と「1カ月後の月末で辞めたい」という意思を伝えました。
日頃から「報告」という体の愚痴を逐一共有していたため、担当営業の理解も早く、すぐに動いてくれました。
担当営業としても、飛ばれるよりは、1カ月猶予をもらって着地させるほうがずっとマシなんだろうなあ。
その後、クセつよ職場のクセが凄すぎて、ひと悶着どころか何悶着もあり、
「マジで行きたくない……」
と吐きそうになる瞬間もありましたが、無事に希望していた日程で契約終了が決まりました。
1カ月後を契約終了日に設定しつつ、有給をガッツリ使えば、実際の出勤日は半月程度で済みます。
「あと半月出勤するだけで脱出できるなら、なんとか耐えられるかも……!」
と、感情的になりそうな自分を抑え、現実的な落としどころを決めました。

職場の上司、出勤日だけでなく、わたしの休日にまで無礼を働いてきたので、2日間欠勤扱いで最終出勤日を早めたよ。普通に辞めさせてほしかった……欠勤で給料減ったじゃんか…
まとめ|派遣を契約途中で辞めたいなら、一人で抱え込まず派遣会社に相談しよう
派遣の契約途中で辞めたいと思ったとき、ひとりで抱え込まないことが大切です。
- 契約途中で辞めたいと思ったら、まず派遣会社の担当営業へ相談する
- 普段から担当営業に愚痴や問題を共有していれば、相談がスムーズ
- 有給消化や欠勤について相談し、契約終了日までの実際の出勤負担を減らす方法を考える
- 「契約満了まで耐える」か「突然飛ぶ」かだけが選択肢ではない
契約期間が残っているのに「もう行きたくない」と悩んでいると、まるで出口のないトンネルにいるような気持ちになりますよね。
ですが、「満了まで地獄を耐え抜く」か「無断欠勤で飛ぶ」の2択ではありません。
担当営業を間に挟み、有給消化などを組み合わせれば、契約終了までの負担を減らしながら、現実的な脱出ルートを探すことができます。
どうか一人で抱え込んで心身ともに限界を迎える前に、まずは担当営業に、
「もう無理です」
とSOSを出してみてくださいね。


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